スムージーって何?

美容と健康にいいと言えば、すぐさまブームになるのが常識ですが、爆発的なブームが過ぎ去った後も支持されている健康法やダイエット方法は本物であると言えるのではないでしょうか。

一時期モデルや海外セレブの間で人気だったスムージーもその一つ。ブームがいったん落ち着いた今でも、コンビニやカフェなどで提供されるメニューのひとつとなりました。
また、何か健康に良いと言われるスーパーフルーツなどが現れると、それをスムージーにして飲む、といったような新たなブームを取り入れるベースとしても定番になっています。それほどまでに信頼されているスムージーとは一体どのようなものなのでしょうか。

スムージーの定義は「凍らせた野菜や果物を粉砕して作ったシャーベット状の飲み物」ということになっています。作り方はいくつかあるようですが、ポイントになるのは生の野菜や果物を使用している、ということです。家庭で作る場合は野菜や果物を凍らせてしまうと固すぎてジューサーやミキサーの刃を破損させてしまう恐れがあるので、食材はそのまま使われることが多いようです。氷を数個入れたり、冷たく冷やしたミルクや果汁を加えることにより冷たさを加える方法がとられています。

野菜や果物をミキサーにかけることにより、ドロッとしたジュースとは違う食感やのど越しになるため飲みものでありながら満足度の高いものとなっています。専門店や健康食品のイートインコーナーでは本格的なスムージーを提供している店もあり、業務用のミキサーを使うことにより凍らせた果実を使うことができるので自宅で作ったものとは一味違った味わいを楽しむことができます。

スムージーに使われる食材として欠かせないものが葉物野菜です。ホウレンソウや明日葉、レタス、小松菜などがそれにあたります。健康にいいという青汁も豊富な葉物野菜が取れる健康飲料ですが、スムージーはそれをよりおしゃれで飲みやすくしたものと考えることができます。葉物野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、ミキサーにかけることで大量に摂取することが可能になります。そこへ新鮮な野菜を混ぜ込むことで甘みが加わり、飲みやすくバランスの良いドリンクになるのです。

リンゴやオレンジ、グレープフルーツなどはよく使われる果物ですが、ほかにもベリー類、キウイ、パイナップルなどあらゆるものをスムージーにすることが可能です。組み合わせを変えて数々のレシピが公開されていますが、選んだ食材によって「美白」「便秘解消」「ダイエット」など目的を絞ったメニューを作り出す楽しみがあることも人気の秘密です。アサイー、ノニフルーツ、チアシード、クコの実、アーモンドやクルミなどもスムージーに使われることもあり、さらなる健康効果、美容効果を詰め込んだスムージーにすることができます。一緒にミキサーにかけるだけでなく、トッピングとして利用されることもあります。ミキサーを効率よく回すためには凍らせたフルーツや野菜だけでは水分が足りない場合があります。

そこでつなぎとなる水分を足す必要が出てきますが、そこで選ばれるのは豆乳やヨーグルトという場合がありますが、これも健康にいいという情報から選ばれています。

同じように、甘みを足す場合も砂糖ではなくはちみつやメープルシロップが選ばれます。このようにスムージーは自由な発想でオリジナルのレシピを無限に作り出すことができるというところが、広く受け入れられてきた一番の理由です。

そして、ここまでのブームを作り出した最大の貢献者は美しいモデルやセレブ達に他なりません。飲めば美しくなる、ダイエットができる、という触れ込みやイメージは多くの女性たちの心をつかみ、日常への取り入れやすさからも支持されました。

青汁といういかにもな名前ではなくスムージーというネーミングも新しいもの好きな日本人に興味を持たれた理由かもしれません。それを証明するかのように、レシピ集やSNSの投稿ではおしゃれなジャーやグラスに注がれた色とりどりのスムージーがたくさん紹介されています。

「美しい人が飲んでいるおしゃれなスムージー」という印象を私たちが持つのに多くの時間を必要としなかったのは、こういった情報発信の場が増えたことも要因ではないでしょうか。

現在、スムージーは気軽な朝食やダイエット時の栄養補給のためのドリンクとして若い女性の間で親しまれています。
特にダイエット効果には絶大な信頼を寄せられていて、専用のレシピなども多く存在します。食事の代わりに飲むことで減量する、というのがその方法になりますが、何を材料にしてどのくらい飲むか、ということが大事になってきます。スムージー自体はダイエットに直接効果があるわけではないので、飲めば痩せるというものではありません。

正しい知識を持って、効果的なレシピや飲み方を工夫することで健康的なダイエットを目指しましょう。

 

ダイエットにスムージーを飲むことで痩せる?

ダイエットにスムージーを活用すると多くのメリットがあります。スムージーは生の野菜や果物を使用することがポイントとなっていますがその理由は酵素にあります。

酵素とは、たくさんの食物に含まれている栄養素ですが、熱に弱く、調理をすることでほとんど失われてしまいます。しかし、生の食べ物を食べる機会というのは限られていて、たくさんの量を食べるというのは難しいものです。そこで、スムージーの出番。スムージーは多くの素材を生のまま粉砕して摂取するので酵素を多く体内に効率よく取り込むことができるのです。

多くの健康情報の中でも注目されている酵素というのは、老化の原因や多くの疾患の原因となってしまう活性酸素を無害化する働きがあります。活性酸素は紫外線を浴びることやストレス、食べ過ぎや添加物の摂取などでも発生します。身体の代謝を悪くすることも知られているので、活性酸素を無害化するという効果はスムージーの最大のメリットになっています。
また、ビタミンCも熱で破壊される栄養素のひとつなので、スムージーで摂取することによって美白効果、美肌効果が期待できます。更なるメリットは葉物野菜に多く含まれる食物繊維の存在です。女性のポッコリお腹の原因となっているのが便秘ですが、食物繊維を摂取することが最善の改善方法というのは周知の事実です。毎朝定期的にスムージーを摂取することで、排便を促し、ため込まない身体になることができます。便秘が解消されれば、肌荒れやニキビなどの症状も治まり、美肌効果も表れてきます。便秘の次に多い女性の悩みがむくみではないでしょうか。

足首や顔がむくんでいると太っているのと変わらない印象を与えてしまいますし、慢性化していくことで代謝も悪くなり太りやすい体質になってしまいます。スムージーには野菜や果物から利尿作用のあるカリウムも豊富に含まれているので、体内の水分を調節し、セルライトなどの予防にも役立ちます。

数々のレシピがあるスムージーですが、葉物野菜をメインに使ったスムージーをグリーンスムージーと言い、見た目は鮮やかな緑でダイエット効果が最も高いスムージーとして知られています。グリーンスムージーにはホウレンソウや小松菜が良く使われます。より健康効果を高めるには明日葉やケールなどを入手してもよいでしょう。決まったレシピはないので、基本的には好きなものを入れてよいのですが、いくつかのポイントを押さえるとダイエット効果もアップします。

まず、一つ目はあまりたくさんの材料を混ぜすぎないことです。シンプルな材料にした方が色も鮮やかにすっきりとした味になります。そして、毎日食材を変え、味にバリエーションを持たせるのが長続きのコツです。

もう一つのポイントは温度です。凍らせた食材を使うのが本当のスムージーなのですが、毎日冷たい飲み物を大量に飲むと胃腸を冷やし、痩せにくい体質になってしまう恐れがあります。食材は常温に戻しておくようにして身体を冷やさないように気を付けましょう。スムージーをダイエットに取り入れるときは、置き換えダイエットのように食事の代わりに摂取することが多くなります。ビタミンやミネラル、食物繊維は豊富に含まれているスムージーですが、それだけでは完全な食事にはなりません。

3食全てを置き換えることは危険ですので、朝食や昼食など1回程度に止めておき、足りない栄養素、タンパク質、炭水化物をしっかりとほかの食事で摂取するようにしましょう。脂質も足りなくなると抜け毛や乾燥の原因になります。質のいい脂質を摂取することは美容にもいいので、アボカドやココナッツオイルをスムージーに追加してもよいでしょう。

スムージーを置き換えダイエットの食事として取り入れることで、一日の総カロリーを手軽に抑えることができます。スムージーは食材を厳選して選べば一食当たり200kcal以内に抑えることができます。平均的な朝食のカロリーは400kcalですので、それだけでも約半分のカロリーオフになります。昼食に置き換えれば更なるカロリーカットが見込めますので、目標に合わせて上手に取り入れましょう。

一般的な置き換えで摂取する食品は食べごたえがなかったり腹持ちが悪くなりがちですが、スムージーは滑らかでありながら粒粒とした食感も残るので、満腹感があります。よく噛んで飲み込むようにすることでさらに満腹感が大きくなります。1日の摂取量の目安は1リットル程度。多く飲めばいいという訳でもありませんので、適量を守って長く続けられるように工夫するのがダイエットを成功させる秘訣です。

ダイエットに成功したとしても、日常に野菜たっぷりのスムージーを取り入れることをためらってはいけません。食事に組み込むことでリバウンドも防ぐことができます。季節の野菜や果物、注目の健康食材など、好きなものをたっぷりと入れて自分だけのオリジナルスムージーで楽しくダイエットしましょう。