痩せるためのダイエット方法

世の中には数え切れないほど、さまざまな種類のダイエット方法があります。例えば食事を制限するものであったり、特定の食べ物を食べ続けるものであったり、運動を中心にして痩せることを目標とするものなどです。

ダイエットの目的は人それぞれですが、今よりも痩せてきれいになりたかったり、また健康のためにダイエットを行っている人もいるかもしれません。そのため、いつの時代でも、どんな世代でもダイエットに興味を持っている人は多く、その需要に応えるかのように、ときにテレビ番組で特集が組まれることや、話題になることも珍しくありません。

ダイエットを考えたことがある人ならば、誰しもが具体的な方法について調べてみたり、ときには実践したことがあるのではないでしょうか。もしかしたら、実践する度に挫折している人もいるかもしれません。

ですが、実はダイエットはとても単純な方程式でできており、それを徹底して守ることで、失敗することなく、確実に痩せることができます。しかし、単純だからこそ完璧に実践することは難しく、継続することが難しいことも事実です。

その方程式とは、摂取カロリー<消費カロリーで、一日の中で摂取するカロリーよりも消費するカロリーが多ければ多いほど痩せることができ、その反対を実践すると太ります。
これは年齢、性別を問わず、どんな人にも共通する事柄です。どういった方法のダイエットでも、基本はこの方程式に従っています。

例えば、食事制限をするダイエット方法は、摂取するカロリーを制限することによって摂取カロリー<消費カロリーを達成させようとします。そして運動を中心としたダイエットは、体を動かして消費カロリーを増やすことによって摂取カロリー<消費カロリーを達成して痩せることを目指します。

他にもさまざまなダイエット方法がありますが、基本は摂取カロリーを抑えるか、消費カロリーを増やそうとするものです。

ですがたまに、食べていないのに痩せない、運動しているのにまったく体重が変わらないという人がいます。これにはさまざまな理由があります。例えば、食べていないといいつつ食べていたり、カロリー計算が間違っていたり、後はむくみや筋肉量などが関係していることがあります。

さらに、この方程式にそって正しい方法でダイエットをしても、必ずしもすぐに結果が現れるとは限りません。そうなると頑張っているのに痩せないといったことに繋がってしまうのです。

 

カロリーについての知識

ダイエットをしている以上、カロリーという言葉を聞いたことがある人がほとんどのはずです。食事の際でも、今目の前にあるご飯は何キロカロリーなのか考えてみたり、日頃から食事や運動のカロリー計算を行っているという人も多いのではないでしょうか。

ですが、漠然とカロリーという言葉を知っているだけで、そもそもカロリーとは何かということを考えたことがある人は実は少ないかもしれません。
まず、簡単にいうと、カロリーとは熱量の単位です。熱量とは何?とさらに疑問を掘り下げてしまうと難しい話に発展してしまいますが、カロリーはいわゆるエネルギーの大きさを表す単位でもあります。

人は食事をし、食事からエネルギーを補給することで体を動かし、毎日生活することができています。つまり、カロリーは人が生きていく上で欠かせない存在でもあります。そしてカロリーは摂取カロリーと消費カロリーの二つに分けることができます。

まず、摂取カロリーとはその名の通り食べ物から摂取するカロリーのことです。しかし、全ての食べ物がカロリーを持っているわけではありません。カロリーを持っている食べ物は、炭水化物とたんぱく質、そして脂肪です。これらを含む食べ物のみがカロリーを持っています。一般的に販売されている食品の中には、ダイエットをしている人のために0キロカロリーを売りにしたものがありますが、こういった食品にはこれら三つが含まれていないというわけです。

そして実は、これら三つはそれぞれ持っているカロリーが違います。それぞれ1グラムあたりの数値ですが、炭水化物は4キロカロリー、たんぱく質も4キロカロリー、そして脂肪は9キロカロリーです。つまり、たとえ同じ量を摂取しても、炭水化物を摂取するのと脂肪を摂取するのとでは、体の中に取り入れるエネルギーの量が違います。

そのため、たとえ食事の量を少なくしても、カロリーが多い脂肪分の多い食品を積極的に食べていれば太る可能性は高まります。ダイエット中に脂肪分が多い食事が避けられるのは、実に理にかなっているというわけです。

また、糖質制限ダイエットというものがありますが、これは一日の内でもっとも摂取する機会が多い糖質を含むご飯やパンなどの炭水化物を制限することによってダイエットを試みるというものです。

そして次に消費カロリーですが、こちらもその名の通り、人の体の中で消費されるエネルギーのことです。消費カロリーは運動を頑張ることによって消費されるイメージがあるかもしれませんが、実は普通に立っているだけで、極端にいうと呼吸しているだけでカロリーは消費されます。

人には基礎代謝というものがあり、これは一日中何もしていなくても、ただ単に寝ていても勝手に消費されるカロリーのことです。それに加え、家事や仕事をしたりすることで、一日の人の消費カロリーは決定します。

そして基礎代謝には個人差があり、年齢や性別、運動習慣などによっても大幅に変わってきます。そしてダイエットをする上でこの基礎代謝はとても大切です。
同じ食事を食べても、同じような運動をしていてもすぐに太ってしまう人や、逆になかなか太らないという人がいます。これには基礎代謝が深く関わっており、特に食事制限や運動をしていないのに中々太らないという人はこの基礎代謝が高い可能性があります。

基礎代謝が高ければ高いほど、当然一日の消費カロリーは多いですし、たとえ食べ過ぎてしまっても一日の摂取カロリーを消費カロリーが上回れば太ることはありません。
しかし、逆に基礎代謝が低いと、少し食べ過ぎることで摂取カロリーが消費カロリーを上回り、太ることに繋がります。

何もしなくても勝手に消費されるカロリーであるならば、当然高いほうがダイエットを有利に進める上で得ですし、太りにくく痩せにくい体になることができます。

ではどうすれば基礎代謝が増やせるかというと、まず何より運動が欠かせません。特に筋肉量が多いと基礎代謝もそれに比例して増加するため、積極的に筋トレを行うことがおすすめです。
基礎代謝は簡単な計算式で求めることができるため、まずは自分の数値を知ることが大切です。そしてその上で、日常的にカロリーを消費する運動を行うことで結果的に一日の消費カロリーを増やすことができます。

そして基礎代謝は基本的に年齢を重ねることによって徐々に低下します。若い頃は何を食べても太らなかったのに、年を重ねてから太るようになる場合はこのためです。

食事の際に摂取するカロリーを気にする人は多いですが、意外に基礎代謝のことにまで考えが及ぶ人は少なく、極端な食事制限に走ってしまう人も珍しくありません。

ですが極端な食事制限を行うことで基礎代謝が減ってしまう可能性があるため、結果的に太りやすい体になってしまいます。カロリー計算や制限は大切ですが、基礎代謝のことも踏まえ、摂取カロリーと消費カロリーのバランスをとることが大切です。

 

カロリー計算が出来ればダイエットは簡単?

より効率的に痩せるためには食事制限だけでなく、継続的な運動も欠かせません。食事制限をして摂取カロリーをほどよく抑えながら、運動をして消費カロリーを増やすことによって効果的にダイエットを行うことができます。

しかし、一言に運動といってもその方法によって消費されるカロリーは異なります。同じ時間体を動かしても、カロリーを大幅に消費するものもあれば、ゆるやかに消費するものもあるのです。

例えばウォーキングは普段ほとんど運動をしていない人でも始めやすく、ちょっとした空き時間にも気軽に行うことができます。しかしその消費カロリーは決して多いものではありません。個人の体重や歩く速度によっても異なりますが、一時間当たり、早足で歩いて200~350キロカロリーの消費です。お茶碗一杯のご飯のカロリーが約270キロカロリーほどなため、一食分のご飯のカロリーを消費できるかできないかといったところです。

ですが、毎日継続することによって徐々に筋力がつき、基礎代謝がアップする可能性がありますし、何よりどんな年代の人でも手軽にでき、体への負担も少ないため、とりあえず何か運動を始めてみたいという人にもおすすめです。

他には、マラソンはウォーキングよりもはるかにカロリーを消費することが可能です。マラソンは有酸素運動の中でももっとも効率よくカロリーを消費することができる運動の一つだと言われており、こちらも体重や速度などによって個人差はあるものの、一時間のマラソンで500キロカロリー以上消費することが可能です。さらにフルマラソンまでいくとさらにその数値は飛び上がります。

とはいっても初心者の場合、マラソンはいきなり始めると膝などを傷める可能性があります。また、体力や持久力なども十分に必要になります。そのため、ダイエット初心者にはおすすめできませんが、短い時間でのランニングからでも始めてみることもおすすめです。

他にも、有酸素運動であればエアロバイクや水泳などがあります。これらもダイエットを成功させる上ではとても有効な運動方法です。そのため、まずは自分に合った方法で運動を始めてみることがおすすめです。

ダイエットは何より継続することが大切で、運動も日々継続することがダイエットを成功させるための大切なポイントになってきます。

いくら消費カロリーが大きな運動でも、一日や二日でやめてしまえばあまり意味がありません。一回あたりの消費カロリーは多くなくても良いので、毎日継続できるような運動にチャレンジしてみると良いでしょう。