カロリーOVERが原因

ダイエットは世の女性たちにとって永遠のテーマ。とはいえ、成功しやすいのは若いうち。10代のダイエット法をそのまま20代で試しても効果はありません。なぜなら10代とは基礎代謝が人生で最も高い時期だからです。ただ生活しているだけでもエネルギーが消費されるときだからこそ、ちょっとのダイエットでも効果が出やすく痩せやすいはず。それなののダイエットの効果がちっとも出ない・どんどん体重が増えていってしまうというのは、摂取カロリーが消費カロリーを上回っているのかもしれません。

摂取カロリーというのは食べ物によって体内に取り入れられるエネルギーのこと。消費カロリーは基礎代謝や日常生活・運動などによって消費されるエネルギーです。栄養を取り入れてそれを消費していく中で消費し切れなかった分が身体に蓄えられていくのです。摂取カロリーの方が上回れば太り、消費カロリーの方が上回れば痩せるというシンプルな理屈です。

10代は消費カロリーは十分に高い方が多いでしょうから、特に問題となるのが摂取カロリー。学校帰りにジャンクフード食べていませんか。ファーストフードのお店で毎日のように友達と話しながらパクパク食べていては摂取カロリーが上回ってしまうのも当然のこと。ジャンクフードはカロリーがかなり高く、栄養分も偏っているので、若者の食べ物というイメージは強いですが実は成長期の今は特に避けた方がよい食べ物です。それに合わせて選ぶ炭酸飲料も大量の砂糖が入っており、骨の成長にも悪影響を与えます。とはいえ10代にも10代のお付き合いというのがあり、断ってばかりだと人間関係にヒビが入ってしまいます。たとえば毎日ではなく週に何日と日にちを決めておくようにしてはいかがでしょうか。お小遣いの節約にもなります。ハンバーガーとポテトとコーラ、あるいはシェイクという高カロリーパターンを繰り返すのではなく、ポテトをサラダに・コーラやシェイクをやめてお茶にするなど、ちょっとでも摂取カロリーを減らすようにする努力もしてください。それ以外の食事で野菜など他の必要な栄養素を取るようにもしましょう。若いうちは無茶をしても取り戻せるとはいえ限度があります。好きなものを好きなだけ食べ過ぎていては太るのはあたりまえ。せっかくならダイエット宣言して、友達も巻き込んでしまったらジャンクの回数も減るのではないでしょうか。この時期、ダイエットを気にする女子は多いのできっと乗ってくれるでしょう。

 

10代は運動量でカロリーを減らせる

10代というと部活動などで汗を流していたという方も多いでしょう。遠い距離を自転車・あるいは徒歩で重たいカバンで通学し、学校では階段を上り下りし、そんな毎日を送っていてしかも基礎代謝も高いのですからジャンクフードを食べていても痩せていられたのです。社会人になって電車や車通勤に変わり、会社ではエレベーター、運動の機会もなくなった、それによって太り始めたという方は多いです。

とはいえ、すべての学生たちがそんな生活を送っていたとは言い切れません。運動部でなく文化部・あるいは帰宅部だと運動する機会というと体育の授業だけ。それも何かと理由を付けてサボりがちだったなんて方もいるでしょう。学校の近くの家に住んでいたり、比較的空いた路線の電車でのんびり座って通っていたという方だっています。そうなると通学路での消費カロリー量も微々たるもの。学校も、小さな学校だったり、エレベーター完備の最新校だったり、それほど教室移動のないカリキュラムだったり。そんな毎日を送っていると、たとえジャンクフードを食べ過ぎていなくても消費カロリーが摂取カロリーを下回ることに。

代謝がよく日常生活を送るだけでも痩せていくはずの10代ですが、このように身体を動かす機会が少ないという人は身体が冷えやすくなります。そうなると血行が悪くなり消費カロリーも減ってしまいます。消費カロリーが減ることで食事で取った摂取カロリーを消費しきれず余りが脂肪となり太ってしまうのです。それでいて、成長期の時期だからこそおなかもすきやすいです。ジャンクフードを友達と食べて帰って、という生活をしていない方でも毎日ジュースや砂糖をたっぷり入れた紅茶・コーヒーとお菓子を欠かさないという方いませんか。

摂取カロリーと消費カロリー。どちらが多すぎても少なすぎてもいけません。バランスを考えましょう。やりすぎは危険です。摂取カロリーを抑えすぎて基礎代謝量を下回ると栄養不足に陥ります。消費カロリーを増やそうととにかく毎日何時間も運動時間をプラスするというのも大変で多くの方が途中で挫折してしまうでしょう。その前にストレスが溜まってしまい逆に太りやすい体ができてしまいます。無理をしている以上はどちらの方法を取るにしてもリバウンドが来てしまう危険性もあります。痩せやすい10代の時期なのですから、それほど無理をしなくても日常生活のちょっとした見直しで痩せる身体を作ることはできるのです。

 

過度なダイエット法は逆に太りやすい

特に体型が気になる10代、十分痩せているにも関わらずさらにダイエットをしようとする方も多いです。きちんと調べることもなく、雑誌で書かれていたから・お友達がやって成功したからと間違ったダイエット法を続けることも。人それぞれ合う合わないはあります。まちがったやり方は太りやすい体作りに関係してきますし、20代以降にも影響を及ぼすのでやめておきましょう。

本当に太っているかどうか、それはBMIで知ることができます。BMIというのはボディマス指数のこと。体重÷身長の二乗で求めることができます。それによって出てきた数値がどこに当てはまるかで、痩せているのか標準体型なのか、肥満なのかが分かるのです。つい周りと比較してしまうという心理的なクセにより、標準体型・痩せ型にも関わらずダイエットを繰り返している10代は多いです。BMIで客観的に自分を知り、無理なダイエットはやめましょう。テレビで活躍するモデルさんたちの体型を目指す必要もないのです。

必要ないダイエットを繰り返せば繰り返すほど、20代になって本当の肥満になる確率が多いと言われています。成長期である10代は身体を作る大切な時期。とにかく体重を減らすことだけに重点を置く間違ったダイエット法を繰り返すことで筋肉量が少なくなってしまいます。筋肉量が少ないと代謝が悪くなり、カロリーを消費しにくい身体になるため太りやすくなるというわけです。カルシウム不足で骨祖しょう症になるかもしれませんし、食欲のコントロール機能が狂い過食や拒食といった摂食障害になる場合も。女性ホルモンのバランスが崩れて月経不順など婦人科系のトラブルが引き起こされます。もしかしたら将来不妊の原因となってしまうこともあるのです。10代の間違ったダイエット法が赤ちゃんを産む機会を奪ってしまうのです。

たとえば、飲むだけで痩せることができるというサプリメントもありますが、そんな夢のようなものがあるわけはなく、お小遣いの無駄遣いとなるだけです。
下剤や利尿剤を使ってとにかく排出しようというダイエット法。体内の水分や便が出て行くのでたしかに体重は一時的に減るでしょう。とはいえ脂肪の量が減ったわけではありません。それを繰り返していると脱水症状となり健康被害もある危険な方法です。
りんごやグレープフルートなど単品の食品のみをとにかく摂取するというダイエット法だと栄養が偏ってしまいます。もちろん、食事制限というのも危険です。

 

食事制限は10代に必要なし

摂取カロリーを抑えれば痩せることはできます。とはいえ無理に摂取カロリーを抑えるのは危険です。特に10代とは成長期で栄養をしっかりとらなければならない時期。今流行の断食などぜったいにやめましょう。まったく摂取しないのですから即効で体重は落ちるでしょうが、筋肉量の低下につながり、リバウンドもしやすくなります。糖質制限ダイエットなども流行っていますが、10代はとにかく食事制限を伴うダイエット法はやめておいた方がよいのです。

10代の時期は、熱病に冒されたかのように、とにかく「もっと痩せなきゃ」という強迫観念に囚われて、標準体型の方も、痩せている方さえダイエットに励みます。とにかくすぐ結果が出したいからと無理な食事制限、絶食や単品ダイエットに走る傾向にあります。

でも、10代でも20代でもダイエットの基本は同じです。
まずは日々の生活を見直してみましょう。普通にきちんと朝昼晩食べているだけなら太ることはありません。ジャンクフード食べていませんか。20代であれば飲み会続きだったり作るのが面倒だからとコンビニ弁当を買ってくる機会が多かったり。それをほとんどかまずにかき込んでいるのではないでしょうか。肉ばかりでなく魚や野菜・海藻などさまざまな食材をバランスよく、薄味を心がけて用意し、しっかりと噛んで食べれば大量に食べなくても満腹中枢が刺激されて暴飲暴食は避けられます。食物繊維などにより腸内環境が整えられるので排便も規則正しくなり、腸内の不要なものが出て行って、綺麗に健康的に痩せることができるでしょう。10代といえばニキビで苦しんでいる方も多いでしょうが、これもジャンクフードによる脂の取りすぎは大いに関係します。10代が敬遠しがちな和食メニューこそが最適なのです。
部活などでしっかり運動しているというのであれば別ですが、日頃運動の機会がないというのであれば、10代でも20代でも適度な運動を日常生活に取り入れてください。運動はダイエットにも最適ですし、適度な疲れは質のよい眠りももたらしてくれます。汗で老廃物が押し出されるのでニキビを含めてお肌トラブル改善にも最適です。

新陳代謝のよい10代であれば、このような生活を続ければ十分痩せることができるでしょう。筋肉が作られるので20代になっても安心です。断食や糖質制限など食事制限を伴うダイエット法は、20代以降、痩せにくくなってきてからきちんと知識を得た上で試してみるようにしましょう。

 

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